ファンデーションを塗るのが不安で仕方ありません

ファンデーションを塗るのが不安で仕方ありません

昔からアトピー性皮膚炎の症状が出ているお肌には何もしない方がいいと言われてきていました。しかし外出時には様々な刺激から守る為にもメイクをした方が良いのです。アトピー性皮膚炎のお肌はバリア機能が低下しているので紫外線や空気の乾燥が何より大敵になります。

 

 

アトピー肌にも使えるファンデーション
刺激成分が配合されていないミネラルファンデーションなら、肌のバリア機能を壊してしまう恐れのあるクレンジング剤を使うことなく
石鹸洗顔だけで落とすことができます。

ミネラルファンデーションの使用感について
肌荒れを隠そうと厚塗りしがちなファンデーションですが、カバー力があり薄付きで仕上がりもとてもきれいです。

お薬との併用
基本的にお薬を塗るのであれば基礎化粧品は塗らない方が治りもはやく効率もいいです。でもどうしてもお化粧が必要な場面もあると思います。その時は、ポイントメイクをオススメします!またお薬を塗って基礎化粧品を使用する場合は化粧水→乳液→お薬の順番で塗るとしっかり保湿されます。

アトピー肌に適したファンデーションの種類

ファンデーションには、大きく分けると液体(リキッドタイプ)やクリーム状、油分を多く含んだスティック状のタイプ、そしてパウダータイプの3種類に分類されます。

結論からいうと、アトピー肌に適しているのは、ミネラルファンデーションに代表されるパウダータイプのファンデーションです。液体やクリームタイプ、スティックタイプのファンデーションは水分と油分の分離や微生物の繁殖を抑える為に、界面活性剤や防腐剤などを多く添加する必要があり、肌への負担が大きくなるのでアトピー肌の方は使用を控えた方がよいでしょう。

肌のバリア機能が弱く、添加物などが皮膚内部に入り込みやすいアトピー性皮膚炎の方はパウダータイプのファンデーションを選ぶようにしましょう。

ミネラルファンデーションなら安心!?

ミネラルファンデーションは低刺激や敏感肌用をうたったものが多く「ミネラル」という言葉が商品名につくだけで、肌に優しいようなイメージがあります。しかし、ミネラルファンデーションなら安心か、というとそうではありません。しっかり成分を確認して選ぶ必要があります。

現在の日本では、ミネラルファンデーションの表示に対する規制がなく1%でもミネラルが含まれていると、「ミネラルファンデーション」という表示が可能です。その為、市販のミネラルファンデーションのなかには様々な添加物が含まれたものも多数あるのです。どのような成分が含まれているか、必ず確認をするようにしましょう。

パウダーファンデーションの成分

それでは具体的に、どのような表示成分のファンデーションを選べばよいのでしょうか。次にアトピー肌のファンデーション選びのポイントを記載します。

(1)配合成分が少なく、シンプル

基本的にパウダータイプのファンデーションは、次のような成分によって作られています。これらの成分をメインに、添加物などの余計なものがなるべく入っていないファンデーションを選ぶようにしましょう。

・マイカ:日本名では「雲母(うんも)」と呼ばれる天然鉱物を粉砕して作られる顔料でファンデーションの基本的な成分として広く使われています。
・酸化亜鉛:日焼け止めやメイクアップ化粧品の紫外線カット剤として使用されています。亜鉛を熱で酸化、または炭酸亜鉛を熱分解して製造されます。
・酸化チタン:酸化亜鉛と同様に、日焼け止めやメイクアップ化粧品の紫外線カット剤として使われています。
・酸化鉄:鉄を酸化させて製造されており、ファンデーションの肌色を出す為の顔料として使用されています。毒性がなく、安全性が高いのが特徴です。

(2)ナノ化技術の不使用

『アトピー肌の化粧品選び(9)日焼け止め』で詳しく説明していますが、酸化亜鉛や酸化鉄は紫外線に当たると活性酸素が発生しナノ化したものほど肌への影響が強くなります。また、ナノ化された粒子が小さいほど皮膚に浸透しやすくなるので、バリア機能が元々弱くてアレルギー反応が強い傾向のアトピー性皮膚炎の方は、避ける方が無難です。その為、ナノ化技術を使用していないパウダーファンデーションを選ぶようにしましょう。

(3)高品質なコーティング

こちらも『アトピー肌の化粧品選び(9)日焼け止め』で詳しく説明していますが、活性酸素が発生してしまう酸化亜鉛や酸化チタンが肌に直接触れないようにコーティングしてファンデーションに配合されているものを選ぶようにしましょう。コーティング剤にも注意が必要です。シリコンでコーティングされたものは、アトピー肌の方が使用すべき無添加の石鹸では洗い落としが難しく、アルミニウムは金属アレルギーの可能性があります。安全性を考えると、人間の体にも存在する「シリカ(ケイ素)」動植物に含まれる飽和脂肪酸である「ステアリン酸」でコーティングされたものを選ぶのが安心です。コーティングの技術やコーティング剤はメーカーによって異なる為、情報をきちんと開示している良心的なメーカーの商品を選ぶ必要があります。

ファンデーションに多く含まれている「タルク」は危険?

近年、敏感肌用のファンデーションを中心に「タルクフリー」のファンデーションが増えてきています。タルクとは、ベビーパウダーやベースメイク用品に多く含まれる成分でタルク自体には毒性はありません。

しかし、タルクを製造する際の不純物を取り除く技術が低いと発がん性のあるアスベストを含有したタルクとなってしまいます。日本を含めた多くの先進国では、アスベストを含むタルクの製造や輸入などに規制がありますが、そのような規制のない国で製造された製品についてはアスベストを含むものが存在する可能性はあります。肌が大変デリケートなアトピー肌の方は、避けておいた方が良いと考えられます。

ファンデーションだけ安全でも意味がない

アトピー性皮膚炎の肌にも安心して使用できるファンデーションについてご紹介しましたが、その他の化粧品にアトピーを悪化させる可能性がある成分が含まれているとファンデーションだけ安全なものを選んでもあまり意味はありません。基礎化粧品からファンデーションまで、アトピー肌に悪影響を与えない無添加の化粧品を選ぶようにして下さい。

ファンデーションを選ぶ際、乾燥が気になるアトピー性皮膚炎の方はクリームタイプやリキッドタイプのファンデーションを選びがちです。液体になっているファンデーションは高い保湿効果をもつイメージがありますが、パウダータイプのものよりも界面活性剤や防腐剤の割合が多くなっています。その為、お肌への負担も大きくなるので、パウダーファンデーションを選びブラシよりも刺激の少ないパフを用いて塗るのがおすすめです。

意外な盲点なのが、メイク道具の雑菌です。お肌に直接触れるパフなどは定期的に買い変えるか洗い常に清潔な状態で使うようにしましょう。アトピー性皮膚炎のお肌はバリア機能が低下しているので紫外線や空気の乾燥が何よりの大敵です。ファンデーションでお肌を保護することで、花粉やダニといったアレルゲンが直接付着するのを防ぐことも出来ます。

アトピー性皮膚炎の方は、化粧品の選び方や付け方も重要になってきます。ファンデーションを塗る前には、しっかりと保水・保湿を行いましょう。