アトピーに温泉や薬湯、良い?悪い?どっち??

アトピーに温泉や薬湯、良い?悪い?どっち??

アトピー治療に温泉など効果はあるの?

「アトピー性皮膚炎に温泉や薬湯療法(湯治)、岩盤浴を」というお話をお聞きになったことはございませんか?
温泉は火山の多い日本では種類や数も多く、湯治などとして古来から親しまれてきたとても身近な存在です。ですが、アトピー性皮膚炎の民間療法として実際に温泉療や薬湯法、岩盤浴を行って「症状が軽くなった方」や逆に「症状が悪化した方」、「何も効果がなかった方」など、様々な感想を耳にします。

どうして、このような真逆の感想に分かれるのでしょうか?アトピー性皮膚炎と温泉や岩盤浴の関係を考えてみましょう。

温泉や岩盤浴はアトピーにこんな効果がある!?

そもそも温泉や岩盤浴はアトピーにどのような効果を与えるのでしょうか。

●リラックス効果・・・

これは、温泉や岩盤浴、サウナの一番わかりやすい、そして最大の効果です。
アトピーの悪化要因の一つには「ストレス」があげられています。温泉がある場所は自然が豊富で開放的な気持ちになれる場所が多いのもよいことなのではないでしょうか。

●殺菌作用・・・

アトピーに限らず肌には様々な細菌が繁殖していますが、特にアトピーには黄色ブドウ球菌などの細菌が繁殖しやすいといわれています。
そのため温泉の殺菌作用がよいと考えられているようです。

●代謝機能の改善・・・

温泉や岩盤浴、サウナに限らず入浴には発汗作用があり、定期的な発汗は代謝機能の改善につながります。
アトピーの場合、代謝機能が悪くなることが多いため、適度な入浴による代謝機能の改善がよいとされています。
こうして見てみると、アトピーに限らず温泉や岩盤浴は私たち人間にとってとてもよいものだということが分かります。
それでは何故逆に症状が悪化した人もいるのでしょうか?その秘密は泉質の種類に原因がありました。

泉質によるそれぞれの特徴

ひと口に温泉といっても様々な物質が溶存していて、その種類により療養泉として温泉法によって効能が定められています。
それぞれの特徴を見てみましょう。

二酸化炭素泉 炭酸を含む温泉です。低温で保温効果が高いため、疲労回復、健康増進など一般的な効能があります。
炭酸水素塩泉 炭酸水素塩を含む温泉です。アルカリ性の温泉が多く、皮膚の古い角質を溶解するため、肌を滑らかにして、新陳代謝が期待できることから、美肌効果があるとされています。
塩化物泉 塩分を含む温泉です。湯ざめしにくく、殺菌作用があるため、傷などによいとされています。
硫酸塩泉 硫酸塩を含む温泉です。俗に薬効が高いと言われ、動脈硬化症、切り傷、やけど、皮膚病によいとされています。
鉄泉 鉄分を含む温泉で酸化により、赤色や黄色の湯が特徴です。疲労回復、健康増進など一般的な効能のほか肌にもよいとされることもありますが、酸性の鉄線は乾燥肌にはよくないとされています。
アルミニウム泉 アルミニウムイオンを含む温泉です。疲労回復、健康増進など一般的な効能のほか肌にもよいとされています。
硫黄泉 硫化水素ガスの(卵のくさったような)匂いが特徴的な温泉です。疲労回復、健康増進など一般的な効能のほか肌にもよいとされていますが、乾燥肌にはよくないとされています。
酸性泉 肌にしみる強い刺激がある温泉です。湯ただれを起こすことがあり、乾燥肌にはよくないとされています。
放射能泉 微量の放射性同位体が含まれるのが特徴の温泉です。高血圧、動脈硬化、慢性皮膚病、慢性婦人病によいとされています。

このように様々な効能がある温泉は、同一泉質でも肌の状態によっては向いている場合や、避けたほうがよい場合など、ひと口にアトピーには温泉湯治がよいと言いきれるものではないようです。
また温泉地によっては様々な泉質が含まれている場合や、泉質を特定できないレベルで微量に含まれている場合もあるので注意が必要です。

バリア機能低下が悪化原因

アトピー症状は肌のバリア機能低下が一番の悪化原因とされています。
アトピー湯治という面から考えると、肌質と温泉がぴったりとあった時には、代謝機能の改善などからバリア機能の強化を望むことができますが、運悪く肌質にあわなかった時に悪影響を得て、症状の悪化につながっているのではないでしょうか。またバリア機能の改善には日々の継続がとても大切です。

昔の人のように1ヶ月や2カ月など長期的に湯治に取り組むことができればよいのでしょうが、忙しい現代人は1日からよくて2~3日の湯治というのが現実ではないでしょうか。もちろん温泉にはリラックス効果も見込めるので、たまにストレス解消のために自分の肌にあった温泉に出向くというのもいいでしょう。

アトピーの改善という面では、日々継続したバリア機能の改善に取り組むことが一番の近道なのではないでしょうか。

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